質問ノートは現場力の結晶

これからの薬局づくりに欠かせないのが「現場力」です。

本当に現場が研修より大切なの?
 当社は「現場力」を大切にしている会社です。以前にも「現場こそ最大の研修」という記事を書いています。

以前の記事より一部抜粋。
“研修でどれだけ知識を学んだとしても、それを全て現場で活かすことはできません。もちろん最低限の知識は必要ですが、あとは繰り返し調剤を行うことや、現場で患者さんから様々な質問を受けることで、薬剤師としての本当のスキルが身についていくのです。”

「言っていることは理解できるけど、本当に現場でスキルが身につくの?」「実は、研修させる余裕がないから、現場力が大事だって言っているのでは?」と思われる方もいるでしょう。しかし、本当に現場の経験こそが薬剤師の生きたスキルになると、私は信じています。

質問ノートは現場力の結晶
 当社のある店舗では「質問ノート」と書かれた一冊のノートが存在します。スタッフが何度も触っているため、かなりボロボロになっています(苦笑)が、実はこのノートこそ、他でもない「現場力」の結晶なのです。その中には、現場の薬剤師が投薬の際に患者さんから受けた質問がQ&A形式で記されており、今でも日々更新されています。

記載されている質問の例
Q:子供が具合悪く食事が取れない。薬袋に「食後」とあるがどうすれば良いか?
Q:鼻血がよく出るのですがその対応は?
Q:アジスロマイシンを吐いた。3日間飲まないと効かないが、どう対処するか?

調剤薬局の質問ノート

このノートが現場力の結晶!

質問ノートの答えは十人十色。
 学生時代に授業で学んだこと、論文に記載されていること、座学の研修で学んだことはとても大切です。薬学の知識を持っていることは薬剤師としての基本であり、それがないと仕事になりません。しかし、現場で仕事をする上で、その知識だけではどうしても限界があります。
 先ほど書いた上記の3つの質問は、現場のベテラン薬剤師さんから見れば特に変わった質問ではありません。よく聞かれる質問でしょうし、その答えに困ることはないでしょう。しかし新米の薬剤師さんや、その診療科を初めて経験する薬剤師さんにとって見れば、今まで受けたことのない(もちろん研修でも学ばない)想定外の質問なのです。
 この手の質問には、国家試験のように正しい回答はありません。質問してきた患者さんの性別、年齢、家族構成、体質、既往歴…など、相手によって十人十色の答えが存在します。それを言語化することは非常に難しいですが、このようにQ&A形式で記載しておくことによって、「なぜこの質問に、このように答えたのか?」「それには患者さんのどのような背景があったのか?」とスタッフ間で経験を共有することができるのです。そして、このノートは現場で経験をしないと、決して記載することができないのです。

調剤薬局の質問ノート2

内容は企業秘密なので、お見せできません(笑)

質問ノートは、現場力をつけるための手段!
 繰り返しになりますが、この「質問ノート」に記載されていることは、100パーセントの正しい答えではありません。もし、社外の薬剤師さんから「参考にしたいので貸して下さい」と頼まれても絶対に貸せません。当たり前ですが、このノートは「投薬マニュアル」ではないのです。同じ現場にいる薬剤師が考え方の基本にする「投薬ガイドライン」なのです。さらに言えば、このノートを作ることは決して「目的」ではなく、現場力をより早く身につけるための「手段」でしかないのです。
 窓口で質問をしてくる患者さんから見れば、その薬剤師さんが、どれだけ学生時代に良い成績を残した人であろうが、どれだけ素晴らしい論文を発表した人であろうが、全く関係ありません。いかに安心して納得できる言葉をかけられる薬剤師であるかどうか、これこそが全てなのです。
 だからこそ、私たちはもっと現場力を身につけないといけないし、その努力を怠ってはいけない。そのツールの一つとしてこの「質問ノート」が存在するのです。

 そろそろ…、あなたも社外秘であるこの「質問ノート」が読みたくなったでしょ?(笑)遠慮はいりません!さあ、私たちと一緒にこのノートのページを増やしていきましょう!

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